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無線給電の未来を実装する

MIT Technology Review による35歳未満のイノベーター[日本版] 2021 に選ばれた笹谷さんにお越しいただき、無線給電の未来などについてお話を伺います。

イベント日時

2022 年 2 月 25 日(金) 18:10 ~ 19:00

社会実装 Discord の Stage チャンネルにて開催します

録音

笹谷さんのプロフィール

Takuya Sasatani is a project assistant professor(特任助教) in the Graduate School of Engineering, the University of Tokyo. His research focuses on empowering the internet of things by exploring new approaches for ubiquitous wireless power transfer (WPT), low-power communication, and sensing technologies.

Takuya received his Ph.D. degree in information science and technology and a B.E. degree in electrical and electronic engineering from The University of Tokyo, Japan, in 2021 and 2016. During his graduate studies, he worked at Disney Research, USA, as a lab associate researcher.

笹谷 拓也 (Takuya Sasatani) – マイポータル – researchmap

書き起こし

※以下はAIによる書き起こしです。あくまで参考程度にご覧ください。

00:00
今日はですね、東京大学の工学部で助教を務めていらっしゃる笹谷さんにお越しいただいて、無線給電の未来を実装するということで、無線給電のことについてお話を伺いたいと思います。笹谷さん、よろしくお願いします。

00:13
よろしくお願いします。

00:16
笹谷さんは、今回MITテクノロジーレビューの35歳未満のイノベーター2021に選ばれたということで、おめでとうございます。

00:23
ありがとうございます。

00:27
これ本当に聞いていいのかわからないんですけれど、選ばれたときにどう思われました?

00:35
まだ何もできてないところで選ばれたっていうところで、今後に期待みたいな形で選ばれたのかなと、自分では認識してるんですけど。ちょっと頑張らなきゃいけないなっていう、そういう気持ちでしたね。これに関しては。

00:47
ぜひ頑張らなきゃいけないなっていう風なところの話を踏まえて、今笹谷さんが自己紹介がてらに、ぜひ今取り組んでいることに関して、お話いただいてもよろしいでしょうか。

00:59
よろしくお願いします。自己紹介すると、ご紹介いただいたんですけれども、僕は東大の大学院工学系研究科の特任助教の笹谷といいます。ちょっといろんな経歴の方がここにはお話しに来てるなと思ったんですけれども、僕ちょうど去年の3月に東大の情報系の研究科のドクターを出て、そっから特任助教になったっていう、すごく新任の教員なんで、ぜひ今後何か未来の話とか議論できる仲間とか友達とかできたらなと思って今日来ました。やってることとしては、IoTを支える物理技術応用物理の技術にすごい興味があって、例えばその無線技術、無線給電技術とか、あと先進技術とか、あと省電力な通信技術とかに取り組んでいます。その中でも一番、注目していただいたり、何か自分としても軸としてやってるのが、ワイヤレス充電技術なんですけれども。今あるワイヤレス充電、充電パッドに置いたら充電されるみたいなイメージとかが皆さんあるんだろうなと思うんですけれども、そうじゃなくて空間に入っただけとか、ものが使われてる中で何か勝手に充電されるにはどうしたらいいんだろうとか、そういうことを考える研究、そういうことを実現しようと研究している研究者です。

02:18
ありがとうございます。いわゆる今ある無線給電、ワイヤレス給電の、サイズ感的にはやっていることって10倍とか100倍とかのサイズ感で実現しようっていう感じですよね。

02:29
そういう感じですね。そこを実現するためにも、何か新しい物理技術を考えたりとか、例えばその空間の周りに上手にエネルギーを発生するような装置を作ってやるみたいな、ちょっと新しい考え方を入れてやることで、3mぐらいの部屋のどこにいてもそのものが充電できるみたいなものを作ったりとか。あとは結構僕自分としては応用物理とかそういうところが好きなんですけれども、結構そのインタラクションとかもの作りの人と一緒に研究する機会って非常に多くて、その中でそういう何か作りやすいあっちこっちに起きやすい無線給電シートを作るとか、そういう、ちょっと変わったアプローチで無線給電技術に取り組んでます。

03:09
本当に何かそれを実現できると、ケーブルのない家が普通になるっていう感じですね、きっと。

03:16
そうですね目指すとこはそういうところかなというところです。

03:21
その中で10倍とか100倍とかにしていくサイズ感違うと、全然難しさって違うじゃないですか。

03:27
そうですね。

03:29
笹谷さんはここまでやってきて、この辺り超難しかったっていうのってあったりされましたか。

03:36
ちょっと大前提で難しさの話をすると、無線給電技術ってできそうなとこに関しては、結構社会実装とか進みつつあるかなって印象があって。それは例えばその広い範囲に小さい電力を送るっていう話、これ多分20年前ぐらいから数十年前からのRFID技術とかって、ちっちゃいタグにマイクロ波を電波を照射してやって、それでデバイスを起動して、それでその反射を使って、IDを返してくれみたいな、遠くだけでもちっちゃい電力を送るみたいな話とか。あと近くだけれども、大きな電力を送る話、スマートフォンとか結構そういう話とか、あとはそのEVの充電とかですね、駐車場にあるものに充電する、車に充電するみたいな話とか。そういう何か近くに大きい電力を送るって話とか。さっき言ったみたいに広い範囲にすごくちっちゃな電力を送るっていう、ここら辺の話って結構どうやればいいかってところがわかってきてる部分があって、結構そこは社会実装進んでたり、産業的にも規制緩和とかで進みつつあるんですけれども、その中で一番みんなが欲しかったっていう、広い範囲に大きな電力を送るという方法に関してはなかなかその方法自体がわからないってところがやっぱり一番難しさとしてあるなっていうのがずっと思ってて。それに対する何か一つの解というか、一つのやり方っていうのがなんか以前僕が発表したんですけども、空間自体を好き勝手に全部改造してやって、空間の壁とか床とか天井とか全部、エネルギーを発生させる磁界で作った場を作るための装置にしてしまうみたいな、そういう新しいアイディアとかを思いつくことが非常に難しかったっていうところですね。

05:21
今回ですと無線給電、ワイヤレス給電の研究って、笹谷さんどういうきっかけで始められたんですか。

05:29
きっかけとして、無線給電自体は結構昔からある技術で、最近流行ってるってのもなんとなく知ってたんですよね。5年前ぐらいに始めたんですけれども、その時も少しずつ盛り上がってて、産業的にも少しずつ出てきてるってところで。ただ一方でさっき言ったみたいに、結構できそうなとこはできて、できてなさそうなものはできないって感じだったんですね。充電パッドみたいにそこにあるものを充電するって話だったら、大きな電力送れるし、一方で遠くのものエネルギー送ろうと思ったら、どうしてもエネルギーが小さいエネルギーしか送れないっていうところがあるっていうのが知られてて。一方でやっぱり100年前とかにテスラだとか、ニコラ・テスラって無線給電を最初に提唱した科学者なんですけれども、その人とかの最初に言ってた、空間の中のものとか地球上のものが全部勝手に充電されるみたいな話とか、そういうところに何か至るような感じの技術発展は今までしてないんじゃないかなっていうところがあって、そこを頑張って解けたらすごいみんな嬉しいんじゃないかなと思って取り組み始めたっていうところです。やっぱりそこがまだ隙間としてまだ埋まってないし、オープンクエスチョンとして残ってるし、やらないといけないなと思って僕は取り組んでいます。

06:43
そこのオープンクエスチョンを見つけて、取り組み始めたというふうなとこなんですね。

06:48
そうですね。

06:50
そろそろですねいつも皆さんにやらせていただいている質問を、ぜひ笹谷さんにもできればと思うんですが、笹谷さんが考える灰色のサイ、これはいわゆる高い確率で大きな問題を引き起こすと考えられるにもかかわらず、現時点では軽視されてしまっているような課題とかリスクとか、普段おとなしいサイが暴れだすと手がつけられなくなることからついた名前なんですけれども、笹谷さんにとって、あるいはこの研究にとって、灰色のサイっていうのは一体何なんでしょうか?

07:20
これが本当に灰色のサイって意味かとちゃんと捉えられてるかって不安なんですけれども、コンピューターとかって何か今あるものって、コンセントの近くに置いてあったりとか、あとは人が手入れできるところに置いてあったりするんですね。多分もうちょっと先に行くと、本当にコンピュータって活躍してほしい、ロボットとかコンピュータが活躍してほしいところっていうのは、人が本当にいけないところかなって思って、危険な場所だとか体の中とか水の中とか土の中とか、そういうなかなかアクセスできないところのコンピューティング技術が多分重要になるんじゃないかなと。そこって人が行けないからコンピュータがやるしかないって部分とかがあるかなと思ってて、そういうところに進出しようってなったときに、ネットワーキング技術がないから中々そこでコンピュータが活躍できない。例えば1個コンピュータが変な環境に入ったときにも、そのデータのやりとりができないだとか、エネルギーにアクセスできないとかあったり。あとは例えば体の中にいっぱいコンピュータがある時代になったとしても、ネットワークがなければその1個1個は存在できるんですけども、お互いが繋がって、協調してすごい重要なタスクをやるみたいなことができないのかなと思って。そういうネットワークの課題、電力とか、本当にコンピュータにしかできないことっていうのがいろいろやる中で、そういう電力とか情報とか送り届けるネットワークがないぞっていうのが、将来起こりうるのかなと思っています。これが僕の思う灰色のサイですね。

08:48
無線のネットワークはWi-⁠⁠Fiとかって体内に届かないんですか。

08:54
場所によっては届いたりするんですけれども、非常に相性の悪い技術になっています。というのは、Wi-⁠Fiとかって電磁波を使うマイクロ波を使ってるんですけれども、これは携帯とかで通信してるものと一緒なんですけれども、基本的には電子レンジとかに近い形になるものなんですね。なのである程度皮膚の中に入ってこうと思ったときに、結構熱として消えてしまうので通りにくいし、熱になっちゃったらそれは危ないよねって話があったりするんですよ。なので、そこをどうにか避けつつ大きな電力を体内とかに送るためには、何かまた別の、そのWi-⁠Fiとかで使ってる技術とまた違うものが必要なのかな。給電とか通信とか含めて、必要なのかなと思ってます。

09:39
給電だと、逆にバッテリー何とかなるっていうふうな考え方もあるかもしれませんけど、なかなかそれだと小さくなっちゃうとなかなかバッテリー積めないっていうところもあるということですねきっと。

09:49
バッテリー詰めないってのもありますし、そういう何かたくさんの機器があったときにそういうバッテリーの化学物質とか、あちこちにあって大丈夫なのかみたいな話とかも、やっぱりあるかなって思ってたり、あとバッテリーがあることで、そのデバイスのあり方が制限されてる部分っての非常に大きいと思うんです。何回か取り出して充電したりとか、やっぱり増やしたときに、そういう充電が手間になって増やせないみたいな話とかがあるかなと思ってて、バッテリーとは上手に付き合っていかなきゃいけないんですけれども、全てバッテリーでまかなえるって考え方だと、やっぱり生まれないデバイスってたくさんあるのかなという風に思ってます。

10:27
次の質問にぜひ今の話って関わる話だと思うので、笹谷さんが見ているホライズン、地平線。ある意味、この技術とかが、この10年後とか数十年後に普及したときにどうなってるのかっていう笹谷さんが今見てるホライズンや地平線をちょっとイメージでも結構なので教えていただけますか。

10:49
何かわかりやすい未来でいうと、例えば机とかがあったときに机の上に物を置いたら勝手に充電されてたりとか、またポケットの中でスマートフォン入れたら勝手に充電されるみたいなとか。あとそういう技術の間ですね。そういうのって違う技術で実装される可能性もあると思うんですけれども、そういうのがシームレスに、人がわからない状態で、そういういろんなインフラで物が充電されてるっていうような。そういうような未来がわかりやすいとこだったのかなと思ってて、あとちょっと僕もわからないけれども楽しみな部分としては、そのバッテリーがなくなることで本当にいろんなデバイスが生まれると思うんですね。バッテリーがなくなるとか、その制約が少なくなることで、紙みたいなペラペラの新しいコンピューターが生まれるんじゃないかとか、あとは群ロボットじゃないんですけれども、そういうすごいたくさんのコンピュータが一つのコンピュータとして振る舞うみたいな話とか、そういう話ってやっぱり電源がネックになってくるということで、今あるデバイスが勝手に充電されるような、そういうような何かが作られるんじゃないかなっていうのと、あともう一つやっぱり今まだ考えてこれなかったデバイスっていうのがだんだん生まれてくる基盤になるんじゃないかなと思ってます。

12:02
確かに、今あるものの、今バッテリーが積んでいるものからバッテリーが取り除かれるっていうだけではなくって、本当に電力考えずに、電池を考えずに、いろんなものがデザインできると、ずいぶんと私達の生活が変わってきそうですね。

12:19
そこってやっぱり無線通信技術でいかに世の中変わったかってところで、結構わかるかなっていう感じなんですけど、多分スマートフォンとかああ言うのって無線通信がなかったら、全然違う姿に存在したんじゃないかなって気がするんで、やっぱりそこプラスやっぱり電力の壁みたいなのが緩和できたときにどういうことが起きるのかなっていうのがすごい楽しみにしています。

12:42
そういう変化、ちなみに笹谷さん的にはどれぐらいのスパンで年月で起こりそうかなっていう風なのって思ってますか。

12:51
ものが全て一気に無線化するみたいなのってあんまり思ってないところがあって、もうちょっといろんな技術、要素技術がそれぞれできてくるんじゃないかなという風に思ってて、今ある無線給電技術ですね、充電パッドとかRFIDとかああいうのに加えて、例えばその体内への無線給電とかって無線じゃないとできないみたいな話とか、そういうところから少しずついろんなとこが無線化されて、最終的にもうちょっと時間が経つうちにいろんな技術が生まれて、且つその技術同士の橋渡しみたいなのが生まれてそっから、そういう究極の無線給電みたいに繋がっていくのかなというふうに思っています。

13:36
最初は本当に必要とされてるところから始まって、徐々に広がっていくっていうイメージ。

13:41
そうですね、プラスやっぱりそこまたぐとこってのも重要、いろんな技術が入ってくるってとこも重要かなと思って、例えばその5Gとか今の新しい無線通信のプロット、新しいというか、ああいう最近の無線通信の話とかっていうのも結構昔だったら一つの通信技術で全部カバーしようみたいな考え方だったんですけど、だんだん通信側でも、いろんな物理技術のちゃんぽんを上手に繋げるみたいなそういうアプローチになってきてるんで、なのそういう変革も給電側でもやっぱり必要なのかなとか、そういうことはちょっとまだ妄想レベルなんですけれども、思っていたりしますね。

14:18
ぜひそういう妄想を聞く場として今回こういうのを用意しているので。それを20,30年で起こりますかね、どうなんでしょう。

14:26
ちょっと頑張りますとしか言いようがないという感じですかね。

14:29
笹谷さんがいることで、何年ぐらい縮まりそうですかね、その実現は。

14:33
どうなんですかね難しい質問ですね。

14:38
結構インフラごと変えていかなきゃいけないっていう難しさはありそうですよね。

14:43
インフラごと変えていかなきゃいけないって話がありますし、さらにやっぱり今ぴったりのアプリケーションで結構みんなそこを目指してやってる人が多いっていうところがあって、車の充電とかってEVとかが駐車場に入ったら床からEV充電されるみたいな話とかってそこら辺とかってすごい産業的に盛り上がりそうだったりもするんですけれども、そういうところをやる人は非常に多い中で、僕みたいなちょっと変なことやろうとしてるみたいな人が一定数いることでやっぱり、何かまた変な変化が起きるのかなと、そういうことを信じてやってますね。それで具体的に何年早くなるかって言われるちょっとイメージが湧かないなっていうのが、本音ではあるんですけれども。

15:25
本当に成功したときには、部屋空間を給電のもとにするというかってのが起こったらすごいことになりますよね。

15:35
コンセントを知らないような子供とか生まれたら、将来的に面白いのかなとか思いますね。

15:42
最近イヤホンとかが、線付きのイヤホンは知らないっていう人がいそうですよね。

15:49
そういう変化が電源とかでも起きればいいなっていう、起こせたらいいなというふうな、そういうことを考えてますね。

15:56
そうなったときにどうなんでしょうね。全てこの今のケーブルがなくなる感じの世界になるんでしょうか?

16:06
何か動くものに関しては、どんどんなくしていくべきだろうなっていうのはやっぱり思いますね。個人的には。例えば冷蔵庫とかエアコンとか別に無線給電する必要ってあんまりないかなっていうに思ってたりするんですけれども、そういう意味で何か動かないその設備的なものはそのケーブル使われると思うんですけど、何か動くものは大体何か無線給電でまかなえるみたいな、そういう未来になるといいなと思いますね。

16:30
ちなみにそういう未来の話とかって、研究者の皆さんでやってたりするんですか、妄想レベルの未来の話とか。

16:37
そうですね結構コロナ禍以前とかはやっぱり飲み会とかが多かったので、そういうところで結構たくさん話せた感じなんですけれども、だんだんちょっとそういうリアルで、妄想語り合う場みたいなのが減ってきたなっていうのが個人的にあるんで、そういう意味でこういう場があるってのは非常に嬉しいですね。増えたらいいなと思います。

17:01
事業化はまだ遠いと思うんですけれど、事業化っていう観点で笹谷さん何か考えたりとか検討したりとかってあったりします。

17:12
事業化、ちょっと細かいことからいろいろ進めようとはしてるところですね。ただやっぱり何か今のところ、なかなかこういう精神的なものを作ろうと思ったときに、それがやれる人ってのが少ないなっていうのが個人的にあって、自分が育てられてないとか学生仲間が作れてないところがあるかなって思うので、何かぜひ聞いてる人でもこういうの興味あるんだけどって人いたら、気軽にお声がけいただけると、いいのかなと思います。事業化に関して、やりたいなと思うのですがどうやればいいか悩んでるってところなんで、そういうところを皆さんご指導いただけるとみたいな、そういう気持ちです。

17:53
私達も、今回これは私個人でやってますけれど、本業の方でできることがあれば、ぜひご一緒させてください。

18:01
はいぜひお願いします。学生が少ないっていうお話今ありましたけれど、やっぱりこの領域どうですか。あんまり人気ないんでしょうか?

18:14
僕の見えてる範囲だと、やっぱり今本当にAIをやってるAIのラボみたいなところがすごい人気になってて、なかなかその学生とかもハードウェアやりに来る人ってのが段々減ってきてるなって気もしてるんですけれども、そのうち多分そのコンピュータだけでやってるAIだけじゃなくてもうちょっと僕のやってるようなシステムとか物理的なシステムの設計にAIが入るとか、そういうような話とかもだんだん増えてくる、現時点で結構増えてると思うんですけれども。そういうのもあるんで、段々減ってるんですけど、なんかぜひ聞いてる学生さんとかいたらぜひこういう分野にも熱いので来てくださいっていうと思います。

18:56
本当にもちろんAIを否定するわけではなくて、AIもいいと思うんですけれど、カーボンニュートラルとか今国として取り組もうとしていて、ただそこの分野、例えば鉄鋼であるとか、セメントであるとか、電力であるとか、ていうところになかなか学生が行かないというか、若者がいないみたいなというのは問題とか課題になっていて、逆にそこにチャレンジするっていうのはある意味機会がすごく多いというか、みんなが目を向けているところに行くんじゃなくって、みんなが目を向けてないけども実は重要なところに自分のキャリアをこうかけてみるっていうのは、何かすごくいい掛けな気もするんですよね、どうなんでしょうね。

19:36
僕としてはそこまで深く考えて入ってきたわけじゃないってところで、その入ってみてちょっとやってみたらなかなか仲間が集まらないなっていうような気分でなってたところだリスクを取ってきたみたいな意識はあんまりないというのが正直なところでなんですけども、一番流行ってるよりはちょっと別の分野でやった方が、結構いろいろな意味で目立てますし、同じようなことやってる人がたくさんいる分野って隣で見てて結構大変そうだなっていうのは、思いますね。やっぱり何かこういうテクノロジーやってますって、こういうお名前覚えていただけるみたいな機会っていうのは、やっぱりこういう人がそんなに多くなくて、且つみんなが大事って思ってるところ、なんかみんなの夢を背負ってみたいところかなっていうふうに思うので、聞いてる学生さんとかいたらぜひAIやるためにAIのラボに入るだけじゃなくて、AI使うとかそういうのも含めて、あまりみんながやってないとこやるってのはすごいいいチャレンジなのかなと思います。

20:39
ある意味ナンバーワンになるよりも、オンリーワンになっていく方が。ただそのオンリーワンの選び方がなかなか、フィールドの選び方が難しいなとはちょっと思いますよね。

20:51
そこは難しいところではありますね。うちの分野とか無線給電技術とかっていう話でいうと、結構アカデミックにも、結構注目をされてる部分もあるかなっていう、産業的に盛り上がってる部分と、プラスもうちょっと先の話で結構アカデミックに盛り上がってる部分ってのは今まだあるかなというふうに思ってるんで、結構盛り上がってるわりに人が少ないっていう美味しい分野なのかな、どれぐらい人が多いのかちょっと僕も把握してないんですけれども。

21:26
この領域の面白さっていうののをぜひ笹谷さんなりに表現すると、どういうところが特に面白いとかありますか。

21:37
僕個人で、やっぱり何か一つの今まで知ってた分野、一つの知識だけだと解けないってところがあるかなっていうふうに思ってて。今まである、今産業実用化が進みつつある無線給電技術って結構元ネタ的なものがあるんですね。携帯の無線通信が発展してその無線遠くに送るマイクロ波の無線給電、RFIDとかの技術ですね。ああいうになってたり、一方でそのトランスっていうコイル二つくっつけたら全電力を上手に変換できるような装置があるんですけれども、そっから発展したコイルを使った給電技術、これは地位とかの、今携帯の充電パッドとかこういう技術なんですけれども、そういう元ネタがある技術発展がある中で、何もない感じるところですね、あんまさらにもっと何かすごいことやろうと思うと、結構その間のところっていうかあまり元ネタがないとこって戦わないといけないってところがあるんで、そこは結構やっぱりいろんな物理的にも新しいこと考えなきゃいけないし、一方でやっぱり難しいからあんまりみんなやりたがらないところもあるかなって思うので、そういうところですね、新しいことやるのが好きだったら楽しめるのかなっていうふうに、魅力として捉えられるのかなと思います。

22:56
獣道を行くことが楽しいみたいな、そんな感じなんですかね。

23:02
やっぱり獣道って言いますけどやっぱり。

23:06
と思いますし、しかも難しい、特に社会的に難しいとか、すごく有意義なものって、手伝ってくれる人も増えてきて、結局何か競争も少ないし、手伝ってくれる人も多いし簡単になるみたいな話があったりするので、何かそれに近い話なのかなと今お話伺ってて思いました。

23:26
なるほどちょっとそっちの世界の話、まだ全然わかってないのでちょっと勉強させてください。

23:31
似たところがあるなとはいえ、本当に競争が少ないところを、ちゃんとしかもそこで意味のあるところを選ぶっていうのは、研究でもスタートアップでも同じなのかなとちょっと今お話伺ってて思った次第です。

23:43
そうかもしれないですね。

23:45
そんな中で笹谷さんが、ぜひですねこれも皆さんにしている質問なんですけれども、笹谷さんが孫の世代の人たちとかあるいは7世代とか世代の後の人たちのために、どういう未来を作りたいのかっていうのをぜひお話いただいてもよろしいでしょうか?

24:04
今回の中で話しちゃってる部分もあると思うんですけれども、やっぱりコンピュータがあちこちにあって、情報科学でいろいろ管理されてる、ヘルスケアとかもされてる。その中でそういうデバイスが生き生きと過ごす、コンピュータが生き生きと動作できるようなそういう基盤の技術ってのを作りたいなと思ってて。孫の代ってなんかちょっとまだイメージがわかないっていう感じなんですけれども、そういういろんなものいろんなコンピュータとか物が自分の周りを助けてくれている環境みたいな、そういうのを作るための基盤の技術に慣れればなというふうに思っています。

24:49
ある意味なんでしょう、研究の醍醐味なところでもあるのかなと思うんですけれど。次の次の次ぐらいの課題を予測して今から解決しようとしてるみたいなところもあるのかなっていうのが、ちょっと今日お話聞いてて思ったところです。

25:05
ちょっとそこがちゃんと当たるようにっていうか、他力本願で自分で当てなきゃいけないというか、そちら側に行くようにしないといけないんでしょうけど、ちゃんと世の中がそっちに向かうように頑張れればなと思います。

25:17
本当に何かコンピュータがちっちゃくなっていったり、なんか本当にまだ増えていくのは、おそらくほぼ確定的な未来ですもんね。

25:24
そうですね、プラス結構やっぱ数十年前からそういう何かちっちゃいコンピュータあっちこっちに置くみたいな話とか、あと柔らかいロボット作るみたいな話とかもたくさんあるんですけれども、やっぱり電源ってのは一つ大きなボトルネックになってるので、そういうのが拡大していくためにもやっぱりこういう技術は必要かなと。僕は思ってます。そういう技術を今から作っておくっていうのは本当に意味のあることなんだろうなと個人的には今日のお話聞いてて思いました。

25:52
ありがとうございます。

25:53
ちなみに笹谷さんに対するご質問とか皆さんもしあれば、実況と質問のチャンネルからいただければと思うんですが。逆に笹井さんから何か私達っていうか、私とかに質問とかあったりしますか。

26:07
以前も何かお話させていただいたんで、改めてというとあんまりないなっていう。

26:14
突然ふっちゃってすいません。

26:17
先月ぐらいにお話したなと。

26:19
そのときにも振っちゃってこの話も。こういうことやるんでぜひちょっと登壇いただけませんかみたいな。断られるかなと思ったんですが、ご快諾いただいて。

26:30
なんかこういう場がなかなかないので。

26:33
なかなかないんですかね、先ほど飲み会とかであったっていうお話だったと思うんですけれど、未来を語る場って、そんなにないですかね、やっぱり。

26:45
悲しいこと言うとそもそも対面で人と話すことが減ってきたなっていう。なんか結構事務的な打ち合わせだとあんまりこういう話まで発展しないなって気もするので、減ってはいると思いますけれどもな感じですね。

27:00
増やしたいですよねというのを思って、こういう場を用意して。なかなか企業の社長とかもミッションとかビジョンとか、もちろんその資金調達のときにはお話するとは思うんですけれど、話さないと目線が落ちてきますし、何のために毎日の仕事をやってるのかっていうところも、位置づけがしづらくなってくると思うので。

27:23
そうなんですねやっぱり。

27:25
研究者の皆さんはそうでもないですかねでも、何か遠い。

27:29
あると思いますね、やっぱり。結構僕とかってその研究するときにも、僕自身結構その物理とか応用物理的な話とかが結構好きで、一方でなんかあちこちにそういうシステムを展開するにはどうしたらいいんだって考えるようなインタラクションの技術で結構周りがそういうことやってるから、そういう分野あるんだってことで知って始めたみたいなところがあるんで、なんかもちろんそういうのあるにはあるし、僕ん中で結構それは有意義に働いてくれてるような感じがするんで、増やしていけたらなっていう気がと思いますね。馬田さんとかこういう活動されてすごいありがたいというか、いいなというふうに思ってます。

28:13
ありがとうございます。何か本当にこういう活動を今スタートアップ中心にやってますけれども、研究者の皆さんとも未来を語るっていうところ、もちろんその責任が多少出てきてしまうっていうところはあるとは思うんですけど、あくまで妄想とかのレベルですって要求した上で、こういうことを考えてますっていうのを言っていただけると、モチベーションが上がる学生の皆さんもいらっしゃると思いますし、スタートアップの側からも興味を持ってもらえるみたいなということもあるかなと思っていて、今日はこのような場を、研究者では初めて笹谷さんにちょっとお越しいただいて、持たせていただいたという形になってます。

28:51
何か研究者の皆さん、結構喜ぶと思うので。

28:54
そうですか。

28:56
喋りたがりの人が多いのかなっていう。

28:57
確かにそうですよね。すごい喋る人も結構いますもんね。

29:02
そうですね僕なんか全然おとなしい方だと思うんで。

29:06
ぜひ次の登壇者とか相談をさせてください、ぜひ。

29:10
はい。よろしくお願いします。

29:13
ではこの後ですね、オーディエンスにいる方々をステージに上げて、録音しない形で、雑談とかできればなというふうに思っています。ここで1回録音は止めますけれども、この後そうしたことをやりたいと思いますんでよろしくお願いします。では、今日は笹谷さん、一旦こちらで録音終了ということで本当にありがとうございました。

29:33
ありがとうございました、楽しかったです。

29:35
ありがとうございます。ではまたお会いできればと思いますというところと、オーディエンスの皆さんを上に上げたいと思います。では一旦こちらで録音とめます。

参考資料